207: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:13:36
それからしばらくしてビッチの両親が迎えにきました、娘の憔悴しきった、魂の抜けたよ
うな様子に、彼等は全てを悟ったようです。
私の許しを得て母親がビッチの身の回りの物をボストンバッグに詰め込んで、静かに3人
で帰っていきました。
私はうなだれたビッチの様子に、ほんの一瞬躊躇しましたが、やはり言うことにしました。
「ちょっと待って」その私の言葉を聞くと、ビッチははっとして希望に溢れた瞳で私を見
ました。
私はあえて冷たい目で彼女を見返して言いました。
「オマエの私物は宅急便で送るから、慰謝料はいらない、ただし財産分与は一切しない」
「オマエのカードは全て止めた、当然今月の給料も入らない、早い話が俺はもう一円もオ
マエに渡す気はない」
私のその言葉を聞くと、希望に満ちた表情から一瞬で暗転し、絶望の色を見せた後、憎しみのこもった目で私を睨み返すとビッチは何も言わずに去っていきました。
私は誰もいなくなったリビングでしばらくの間、虚空を眺めていました、このまま眠りたい、もう何も考えずに。
そんな誘惑が私の心に充満しましたが、でもまだ終わったわけではありません。
まだ私にはやらなければいけないことが残っています。私の知り合いでもある間男1号と決着を付けなければいけません。

 

211: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:17:00
私が今日最後の戦いのために、疲弊して磨り減ってしまった残り少ない気力を必死で振り絞っていると、興信所君から携帯に着信がありました。
「ああ、俺だけど、そっちはどうなった?大丈夫か?俺のほうは正直あんま期待してなかったけど、結構いいもん見っけたぜwww」
「まあ詳しい話は明日するからさ、つーか大丈夫か?これからアホ1号と対決だろ?今から戻って一緒に行こうか?」
いったい彼は何をみつけたのでしょう?まあ私には関係ありませんがwww
私の沈んだ気持ちは彼の能天気な様子に少しだけ救われました、あえて元気な声で私は彼に答えました。
「大丈夫だ、心配してくれてありがとうな、きっちりカタ付けてくるよ、まあ見てなって」
「そうか・・・ならいいけど・・・いいか無理するなよ、絶対に、でもガンバレ」
私は親友との会話を締めくくると、さきほどビッチから取り上げた携帯で間男1号に電話しました。

 

215: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:19:41

5回目のコールで間男1号は出ました。
「もしもし、ビッチちゃん?どうしたの?今日は姫のご機嫌はいいのかな?」
「○君だね、俺だよ、ビッチの夫の○○だよ」
「・・・・・・・・」
「分ってると思うけど、俺は早急に君と話がしたい、今日、今から」
「・・・お久しぶりです・・・今からですか、何でですか?」
「お前さ、俺の妻と何年も前から散々ヤッテるだろ!全部知ってるからさ、話つけようぜ」
「どこで待ち合わせる?何なら今からお前の会社に乗り込もうか?俺は課長も部長も知り
合いだしな」
「ちょっと待ってください・・・分りました・・・行きますから、6時に○○○でいいで
すか?」
間男1号は奴の会社の近くの、私も何度も行ったことのある結構静かな喫茶店を指定しま
した
「それでいいよ、じゃあ6時に」
私はそう答えると電話を切りました。現在午後4時17分です。

 

218: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:22:16
私の自宅から、間男1号が指定した喫茶店までは、タクシーで30分ほどの距離です。
疲れきった体に鞭打ち、私はシャワーを浴び、ひげを剃り、今年新調したアルマーニのス
ーツに着替えて自宅を後にしました。
愛する妻に裏切られた、哀れなサレ夫のほんのせめてもの意地です、私は最高にオシャレ
にきめて決戦の場に向かいました。

 

220: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:24:36

17時45  私は指定された喫茶店に到着しました。
間男1号はまだ来ていません。
私はあえて窓側ではない、一番奥のテーブルに座って彼を待ちます。

17時54  間男1号が店内に入ってきました。
しばらくきょろきょろとした後で私を見つけ、不安そうな表情で近づいて来
ました。

 

225: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:27:17

さあ、いよいよ今日最後の戦いの始まりです。私の対面に彼は座り、いきなり謝りました。
「このたびは、本当にすみません、でも決していい加減な気持ちではありませんでした」
「心からビッチさんを愛していました、○○さんを傷つける気持ちは全くありませんでし
た」
そう言うと間男1号は深ぶかと頭を下げました。

俺    「もういいよ、お互い長い付き合いだしさ、頭上げてよ」
私がそう言った後も1号はしばらくの間そのままの姿勢を崩しませんでしたが、やがて頭を上げると期待のこもった目で私を見つめて言いました。

間男1号 「もう二度と貴方の奥様には会いません連絡もしません、どうか許して下い」

俺    「悪いけど、無理だよ、どうしたってこのままでは終わらせられないよw」
「俺はビッチとは離婚するんで、お前が会いたいなら好きにしてよ、但し、ケジメは付けさせてもらうよ」

間男1号 「・・・どういう意味ですか?これ以上私は何をすればいいんですか?」

俺    「慰謝料払ってね、それ以外は何にもしてくれなくて結構だからさ」

間男1号 「・・・金ですか?・・・いくら払えばいいんですか?」

急に醒めたある意味では、蔑んだ目で私を見ながら間男1号は言いました。

俺    「うん、そうだね、600万払って、それで全部綺麗に忘れるから」

 

229: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:30:05

しばらくの間絶句して間男1号

「・・・ちょっと待って下さい、それはいくら何でも法外でしょう!」
「慰謝料にだって相場はあるでしょう!」

俺    「ああ、そうかもね、でも俺はお前が600万払う気がないなら、許すつもりはないんだ」

間男1号 「・・・無理です、そんな大金は払えません、俺が払わなかったらどうするって言うんですか?払いませんよそんな大金」

俺    「そうか、なら払わなくってもいいよwだったら俺は自分が出来ることをするまでだからさw」

間男1号 「・・・いったい何をするつもりですか?・・・」

俺    「とりあえず、今この場でお前の奥さんに電話して全ての事実を伝える」
「その上で、慰謝料請求をはじめとする考えられる限りのあらゆる裁判を起こして、そうだな、向こう10年ぐらいはお前を裁判漬けにしてやるよ」
「俺は正直金持ってるからさ、裁判の費用や、勝ち負けなんて全く関係ないからさ、却下されまくろうとも、棄却されまくろうとも関係ないよ」
「とことんやらしてもらうよ、俺の気がすむまでさw」

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間男1号 「・・・脅迫するつもりですか?だったら俺にも考えがありますよ」

俺    「はあ?wそんなつもりは全くないけど、見解の相違だなw警察に言おうが何しようが君の勝手だからさ、好きにしてよ」

間男1号 「・・・俺は何も全く払う気がないなんて言ってないじゃないですか、ちゃんと払いますよ、ただし現実的な金額を」
「貴方が頭に来るのは分りますよ、でもこんなこと言いにくいんですが、奥様の浮気相手は私一人じゃないんですよ」

 

233: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:33:51

俺    「ああ、間男2号君のことだねwでも悪いけど俺は君から600万もらいたいんだよ」

間男1号 「むちゃくちゃなこと言われても無理なのもは無理です、そんな大金を払うつもりはありません!」

俺    「わかったよ、いいよ、俺はもう今日は心底疲れてるから、一刻も早く帰って寝たいんだ、だから君に後5分だけあげるから」
「5分たったら、俺は君の奥さんに電話した上で帰るから、後5分の間で決めてね」

「ああ、そうですか、だったらご自由に、俺は払いませんよ」

俺    「後3分ね」

間男1号 「・・・ちょっと待って下さいよ!分りましたよ、奥様の不倫相手は俺だけじゃないですから、半分払います、300万払います」

俺    「後2分15秒ね」

間男1号は動揺した様子でふてくされています。

間男1号 「やりたきゃ勝手にやればいいだろ!そんな金払うかよ!ふざけんなよ」

俺    「後45秒ね」

間男1号 「・・・・・・」

俺    「時間だな、手間取らせたな」

そういうとおもむろに携帯を取り出して、間男1号の自宅にTELしました。
間男1号は私を凝視しています、1回、2回、3回、4回目のコールで間男1号の妻が出ました。

俺    「もしもし○さんのご自宅ですか?私はご主人の友人で○○と申します。
今日はご主人のことでお電話しました」

最後の瞬間に、間男1号は落ちました。

椅子から転げ落ちそうになりながらも、必死の形相で彼は言いました
「ちょっと待って下さい、やめてくれよ、払うから600万払うから、言わないでくれ、頼むよ!!!」

 

239: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:38:46
そう言った彼の表情はもう到底見ていられないほど悲惨なものでした。
私は彼と奥さんの馴れ初めをある程度は知っています、実家に恵まれていなかった奥さんを支えるために、
彼は土木作業員のアルバイトを時には昼夜ぶっ通ししてまで頑張ったそうです。
そうまでしてやっと妻にした女性を何で裏切るのでしょう?大切な妻なら何故一生かけて守らないのでしょう?私には分りません。
そんな夫に、心から感謝している彼の妻は、ビッチとは違うタイプのなかなかの美人さんなのだそうです。
私とは違い、子宝にも恵まれ幸せ一杯の順風満帆な結婚生活だったようです。誰もが言います。
○さんのところは本当に夫婦中がいいね、いつまで経っても新婚みたいだねって。
でも現実は違ったのでしょうね、妻に裏切られた私が言うのもなんですが、男と女は難しいですね、いつまで経っても。
そんな幸せな夫婦の頭上数千メーターに今や、絶対死をもたらす「気化爆弾」がせまりつつありました、もともと彼がどんな選択をしようとも悲劇は避けられません。
「気化爆弾」は実はもうとっくに爆発しているのです。
彼が律儀に約束どおり600万を即金で払ったとしても、同じことです。
「焦土」にはきっとぺんぺん草1本残っていないことでしょう。

 

242: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:41:08

そうして、結構粘りはしましたが、ともかく間男1号は落ちました。
後は、私があらかじめ用意した示談書に素直にサインしました。
ただしこちらも、間男2号と大差ない状況での示談成立ですので予断は許しません。
今後の状況を注意深く監視する必要があります。
でも、これにて私の長い長い、これまでの人生で一番長い1日は終了しました。
関係者の全ての人生を破壊し、消滅させるための「気化爆弾」は発射され敵の陣地の上空で見事に炸裂しました。
文字通り敵陣地のほとんど全てが「焦土」と化した模様です。
後は、万が一にも生き残った敵がいないように、注意深く監視して、生き残ったもの達に止めを刺すだけです。
私はもう心底疲れました、もう今日は限界です。色々な思いが今更ながら渦巻きます。
限界です、もう今日は寝ます、でも心のどこかで明日が来なければいいのにって思う自分の弱さが歯がゆいです。

私の人生で一番長かった一日にお付き合い下さいました皆様、心より感謝いたします。
明日以降の状況報告は、私のか弱い心が回復し次第いたします。
お休みなさい。

 

248: 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/08/22(金) 23:45:51
えっ結局奥バレなし?

 

249: 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/08/22(金) 23:45:58
え?終わり?

 

253: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:50:04

>>248
とりあえず、間男1号君から金払ってもらうまではw
その後のことは私は知りませんよwww

>>249
今日のところは、そんな感じです。
勿論私は最後までご報告いたします。

明日以降慌しい動きになると思いますので、きっちり詳細に書き込みますよ。

 

250: 名無しさん@お腹いっぱい。 2008/08/22(金) 23:47:49

>>247
それは分かるが
やはり配偶者まで巻き込む=焦土
っていう単純なシナリオだろうか?

否!!開戦氏はもっと何かがあるにちがいないw

 

256: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:55:54

>>250
そうですね、一般論ですが、耐えられないほどの屈辱を受けた男が、
ただ金だけもらって、ハイそうですかってわけにはいきませんよねw
むしろ金なんてどうでもいいですよね。

「気化爆弾」が爆発した以上、間男達はじつはもうすでに死んでいるのです。
後は彼らが自分が「もう、死んでいる」ってことにいつ気が付くかだけの話です。

世間の噂は一旦流れればもう誰にも止められませんからwww

 

258: 開戦 ◆4hol74DQIE 2008/08/22(金) 23:57:41
「気化爆弾」が炸裂した以上、残りのキーワードはただ一つ「焦土」です。

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